ナース転職Lab

就職先や転職先を探す場所といえば、ひと昔前までは「ハローワーク」と答える人が大半でした。しかしインターネットが発達した今では、ネット上にある「転職サイト」を活用する人が飛躍的に増えています。

まだ利用したことのない方の中には、「求人サイトって怪しくないの？」と不安を持つ方もいるかもしれません。

ハローワークは、厚生労働省が設置する行政機関の一つであるのに対し、ネット上の求人サイトは民間企業が運営しているため、イメージ的に「ハローワークのほうが安心！」と感じることが一因だと思われます。

しかし現在は、求人サイトを通して転職先を決めている方が非常に増えています。

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中にはハローワークに通い続けてもずっと決まらなかった方が、求人サイトを利用した途端に希望の職場に出会えたというケースも少なくありません。

実際、厚生労働省が発表する「ハローワークにおける職業紹介の状況」を見ますと、ハローワークで受けた方の約7割は、未採用のまま終わっている、というデータが出ています。

雇用不安が深刻化している今、職を探す人の数は増加の一途をたどっているにも関わらず、ハローワークの求人にはなかなか人が決まらないという現状があるのです。

その背景にはさまざまな理由が考えられますが、「給与や勤務時間などの条件面で折り合わない」、「求人の数が多すぎて、どれを選んでいいのか利用者が分かりにくい」
などが挙げられます。

ですからハローワーク一本にしぼって転職活動をするのは、効率が良くありません。
特に看護師は資格職であり、人員不足の昨今、どの地域でも引く手あまたの状態です。

看護師1人に対して、4件ほどの求人があるともいわれていますので、適切な方法で探せば、希望する職場は必ず見つけることができます。

ネット上には看護師専門の転職サイトが複数あり、看護師にしぼった求人を載せています、効率よく職場を探すためにもぜひ活用するようにしましょう。

ハローワークは、税金で運営されている公的な機関ですので、企業側は一切お金をかけずに求人を出すことができます。

そのため広告料に費用をかけられない零細企業を含め、非常に数多くの求人がハローワークには集まってきます。もちろん就職が決まっても、企業側に一切お金は発生しません。

一方、民間企業が運営する転職サイトは、「採用成功報酬制」というシステムによって経営が成り立っています。広告を載せること自体は無料のところがほとんどですが、サイトを通じて就職が決まった場合、企業側からサイトに紹介料が支払われるのです。

金額はサイトにもよりますが、就職が決まった方の見込み年収の1～3割ほどが相場といわれています。

つまり年収450万円の看護師が転職したとすると、病院側は45万～135万円ほどの紹介料をサイトに支払う必要があるということです。

看護師のように経験とスキルが求められる職業の場合、病院や施設側も「来てくれるなら誰でもいい」というわけではなく、「少しでも優秀な人材がほしい」と考えるものです。

そこで求める人材を効率よく得るために、看護師の資格を持つ利用者が多数登録されている、ナース専門の転職サイトに求人を載せます。

採用成功報酬は、決して安いものとはいえませんが、そのお金を払ってでもいい人材がほしいということです。

これがハローワークとは決定的に異なる、転職サイト特有のシステムだといえます。

そうすると転職サイトには、ある程度経営が順調にいっていて、優秀な人材を求めている病院や施設だけが求人を載せられるということになります。

またサイト側にとっても、病院や施設は成功報酬という対価を受け取る取引相手であり、サイト全体の信用度に関わる大切な「商品」でもありますから、経営状態や人員体制、給与や労働時間などの待遇面といった内情をしっかりとリサーチします。

そのため転職サイトには、自然と厳選された職場だけが掲載されることになるのです。

一方、ハローワークは広告料が一切かからないため、経営がうまくいっていない病院はもちろん、いわゆる「ブラック企業」のようなところも簡単に求人を出すことが可能です。

また窓口の職員も、送られてきた求人に載っている情報しか把握しておらず、 それ以上の詳しいリサーチは基本的にしません。そのためハローワークは、玉石混交状態だといわれています。

信用できる職場を探すためにも、転職サイトを積極的に活用することをおすすめします。

他にも、求人サイトにはハローワークにはないさまざまなメリットがあります。

その一つが、キャリアコンサルタントによる転職のサポートです。

ハローワークにも職員はいますが、今は利用者がハローワークに設置されているパソコンを使って自分で求人情報を検索することが一般的です。

その結果、いい求人が見つかれば、職員が面接の手配などを行ないます。

それ以外にも就職の相談も受け付けてくれますが、やはり公共機関ですので、利用者みずからが積極的に動かなければ何のサポートも得られずに終わってしまうことも少なくありません。

一方、転職サイトでは、サイト登録者の一人ひとりに担当のキャリアコンサルタント
をつけるところが多く、彼らが転職を親身にサポートしてくれます。

こういった違いは、税金で成り立っている公共機関と、就職をあっせんして初めて利益が発生する民間企業との熱意の差といえるのかもしれません。

他にも転職サイトには複数のメリットがあります。

非公開求人が多い！

転職サイトの大きな強みが、一般に公開されない非公開求人を多く取り扱っている点です。

特に条件のいい職場は、一般公開するとすぐに応募が殺到してしまうため、ハローワークではあっというまに募集が締め切られてしまうこともあります。

転職サイトでは、会員以外には閲覧できない求人を多く扱っていますので、競争率を下げることが可能です。

希望に合った職場を優先的に紹介してもらえる！

転職先を探している方の中には、現在働いている方も多いため、自分で求人をこまめに探すのはなかなか難しいものです。

転職サイトでは、あらかじめ希望の条件をコンサルタントにしっかりと伝えておけば、その条件に合った職場の求人が出た際、優先的に紹介してもらえますので、検索にかける時間を節約することができます。

求人票には載らない、詳しい情報もリサーチしてもらえる！

ハローワークでは、基本的に求人を出している企業を細かくチェックしないため、「実際に働いてみたら、求人票に書いてあったこととは違っていた」というケースも少なくありません。

しかし転職サイトでは、労働条件や人員体制などはもちろん、実際の職場の雰囲気や人間関係などもしっかりとリサーチをします。

そしてぴったりのマッチングができるよう、利用者にはそういった情報をなるべく細かく伝えてから面接の運びとなります。

自分では聞きづらい給与面などについても、コンサルタントが代わりに質問してくれますので、非常に便利です。

スピーディな対応で、時間の無駄が少ない！

ハローワークでは求人数は多いものの、パソコンで検索した求人に応募しようとしたら既に募集が締め切られていたなど、時間をムダにしてしまうケースが多々見られます。

特に社員の少ない企業の場合、既に人員が充足していても、ハローワークへの求人を取り下げるのが遅くなるなどして、いつまでも掲載しっぱなしということがよくあるのです。

その点、転職サイトではしっかりと採用状況を管理していますので、無駄足を踏むことが少なくなります。

転職サイトには、ハローワークにはないメリットがたくさんありますので、転職先を探している看護師の方はぜひ活用することをおすすめします。

看護師の転職サイトを利用するためには、まず求人数が多く、紹介率の高いサイトをいくつかピックアップし、利用登録することが必要です。

この条件を満たした転職サイトとしては、以下のようなサイトがあります。

上記のサイトは、いずれも登録・利用は完全無料です。

転職サイトは、企業からの採用成功報酬によって経営が成り立っていますので、利用者がお金を支払うことは一切ありません。

登録は、公式サイトの登録フォームに必要事項を入力するだけで、数十秒もかからず簡単にできます。

希望の職場を効率よく探すためにも、転職サイトにはできるだけ「複数登録」することがおすすめです。

サイトによって抱える非公開求人の内容は異なりますので、複数のサイトに登録しておいたほうが、それだけ網を広く張っておくことができます。

今は看護師が職場を選ぶ時代です。
転職サイトを十分に活用して、希望条件に合った職場を効率よく探しましょう。